すぐ楽になれる方へ流されるのは意志の問題ではありません

すぐ楽になれる方へ流されるのは意志の問題ではありません

難しい書類を前にすると動画を開く。疲れた夜は家計を見ずに買い物をする。関係を話し合うより、黙って相手へ合わせる。その瞬間に楽になる行動は、考える前に選びやすいものです。

短い安心を選ぶ仕組みを、意志の弱さだけで説明しても対策になりません。いつ、何から逃れ、何分楽になり、その後どんな費用を払ったかを見ます。目先の楽さを悪者にせず、未来の自分も楽になる方法へ置き換えます。

目次

流された直前を記録する

時刻、場所、課題、身体の状態を書きます。夜、空腹、通知が多いなど共通条件を探します。 次に、すぐ得たものを書くことも確認します。動画で不安を忘れた、買い物で高揚した、合わせて衝突を避けた。短期的な効果を認めます。

さらに、翌日の費用も書くことも確認します。締切が近づいた、残高が減った、不満が残った。一時間後と翌日の結果を並べます。 また、楽さを先に予定へ入れることも確認します。作業前に十分休む、昼に好きな物を食べる。限界まで我慢してから衝動へ流れないようにします。

そのうえで、課題を十分へ切ることも確認します。家計全体ではなく一件、書類全体ではなく名前欄だけにします。終わりが見える量へ変えます。 次に、誘惑を遠ざけることも確認します。携帯を別室へ置く、買い物アプリからログアウトする。毎回意志を試さない環境を作ります。 さらに、開始の道具を出しておくことも確認します。申請書、ペン、必要番号を前日に机へ置きます。始めるまでの手間を減らします。

行動後の小さな安心を用意する

一件終えたら茶を飲む、友人へ報告する。課題を行った後にも安心がある形にします。 次に、疲れている日は量を下げることも確認します。普段三十分なら五分にし、流れだけ残します。体調が悪ければ休息を選びます。

さらに、衝動に十分の待ち時間を入れることも確認します。買う、送る、断る前に時刻を記録し、十分後に再確認します。待てない契約は理由を確認します。 また、お金には上限を置くことも確認します。月の自由費、即決しない金額を決めます。不安な時ほど数字へ戻ります。

そのうえで、周囲へ協力を具体的に頼むことも確認します。「十九時から二十分だけ話しかけないで」「買う前に一度相談させて」と伝えます。 次に、楽な道が必要な時もあることも確認します。回復中、病気、危機の最中は負荷を減らすことが必要です。医療者の助言や生活状況から判断します。 さらに、一週間の選択を比べることも確認します。目先の楽を選んだ回数と、未来の負担を減らした回数を数えます。人格ではなく行動の傾向を見ます。

次の一回だけ変える

すべての誘惑をなくさず、夜の買い物だけ翌朝へ移します。結果を見て次を決めます。 次に、楽になりたい感情を言葉にすることも確認します。「怖いから見たくない」「疲れたから考えたくない」と一文にします。理由がわかれば、休息が必要なのか、課題を小さくするのかを選べます。

さらに、先延ばしの開始時刻を記録することも確認します。何時に課題を避け、何分別のことをしたかを残します。感覚では一日中でも、実際は四十分なら、その時間へ対策を置けます。

また、翌朝の自分へ準備を残すことも確認します。夜にできないなら、書類を机へ出し、開くページへ付箋を貼ります。「明日やる」だけで終わらず、開始動作を残します。 そのうえで、誰かへ進捗を一行送ることも確認します。「件名を読みました」「一件確認しました」と報告します。励ましを求めるより、実行した事実を外へ出します。 次に、衝動の起きる場所を変えることも確認します。ベッドで買い物をするなら携帯を居間へ置く、仕事机で動画を見るなら休憩場所を分けます。場所と行動の結びつきを弱めます。

翌日の楽さを採点する

課題を五分進めた翌朝と、全部避けた翌朝を比べます。未来の自分が得た安心を、十段階で記録します。 次に、完全に楽な方法を探さないを確認します。大切な話や手続きには多少の負担があります。負担ゼロを待たず、回復できる量と助けを用意して進みます。

さらに、一週間の終わりに費用を合計することも確認します。衝動買いの金額、先延ばしした時間、遅れて増えた作業を合計します。同時に、五分進めたことで減った負担も書きます。目先の気分だけでなく、一週間全体でどちらが楽だったかを判定します。

また、セッションで「楽になる瞬間」を見ることも確認します。本人は怠けたと思っていても、直前に強い不安、疲労、失敗の予想があることがあります。セッションでは課題、身体、得た安心、翌日の費用を時系列で分けます。 そして、先に取る休息、十分の課題、環境調整、判定時刻を決めます。自分を厳しく管理するのではなく、短い安心と未来の安心を対立させない方法を作る時間です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

一般社団法人行動変容協会代表理事。エモーションフリー他、各種セラピーの開発者。20年以上、メンタルの世界を見てきて、様々な症例に対応しています。

目次