自分のマイルールで苦しくなっていませんか

自分のマイルールで苦しくなっていませんか

「ちゃんとしなきゃ」
「迷惑をかけてはいけない」
「断るなら完璧な理由が必要」

こんなルールを、知らないうちに自分の中で採用している人は少なくありません。

しかも厄介なのは、そのルールを守っている本人ほど「私はただ真面目なだけ」「これが普通」と思いやすいことです。
でも、もしそのルールのせいで毎日が重いなら、一度見直した方がいいです。真面目さが悪いのではなく、今の現実に合っていないルールを握りしめたまま生きると、人生がどんどん窮屈になるからです。

目次

マイルールは、昔の自分を守るために作られたことが多い

私たちは、何もないところから苦しくなっているわけではありません。

子どもの頃に怒られないために空気を読んだ。
家庭の中で波風を立てないために我慢した。
失敗して恥をかいたから、次は完璧にやろうと決めた。

そうやって作られた反応は、その時には役に立っていたはずです。だから責める必要はありません。

ただ、昔は必要だった守り方が、大人になった今もそのまま動いていると話が変わります。

本当は少し相談すれば済むのに「自分で全部やらなきゃ」と抱え込む。
少し休めば回復するのに「休むのは怠け」と責める。
嫌だと言えばいい場面でも「断ったら悪い人だ」と飲み込む。

こうなると、現実に合わせて生きているのではなく、過去に作ったルールに合わせて今を削っている状態です。苦しいのにやめられないのは、意志が弱いからではなく、ルールが自動化しているからです。

問題は「正しいかどうか」より「今の現実で役に立つかどうか」

多くの人は、自分のルールを手放せないときに「でも間違っていないですよね」と確認したくなります。

たしかに、礼儀を大切にすることも、責任感を持つことも、丁寧に生きることも悪くありません。
でも、そこに「いつでも」「誰に対しても」「自分を削ってでも」がつくと、一気に危なくなります。

現実にはルールがあります。

疲れたら休んだ方が回復する。
言わないと伝わらない。
全部を一人で背負うと遅くなる。
我慢を続けると、ある日まとめて爆発する。

ここを無視して「私はこうあるべき」で押し切ると、頑張っているのにうまくいかない状態が続きます。
つまり必要なのは、自分を甘やかすことではなく、現実に合っている考え方へアップデートすることです。

苦しいマイルールを見つける簡単なチェック

見つけ方は難しくありません。

何かの場面で強いストレスが出たら、その直前に頭の中で流れた言葉を拾ってみてください。

「こうするべき」
「こうしないと嫌われる」
「普通はこう」
「ここで迷惑をかけたら終わり」

このあたりが出てきたら、かなり有力です。

ポイントは、その言葉が本当に今の現実に必要かを検討することです。
たとえば、返信が少し遅れただけで「失礼だ、信用を失う」と反応しているなら、その考えは事実というより不安の翻訳かもしれません。

本当に信用を失うのは、毎回遅れる、約束を破る、説明しない、といった積み重ねです。
一方で、少し遅れたくらいで人生終了みたいに感じるなら、それは現実よりも内側のルールが騒いでいる可能性が高いです。

ルールは一気に壊さなくていい。小さく緩めればいい

ここで極端に行くと続きません。

今まで「全部自分でやる」が当たり前だった人が、急に全部人任せにしたら落ち着かないでしょう。
「絶対に嫌と言えない」人が、明日から全員に強く断るのもたぶん無理です。

だからおすすめは、小さく緩めることです。

一つだけ相談する。
一つだけ断り文句を短くする。
一つだけ休む予定を先に入れる。
一つだけ「完璧じゃないまま出す」を試す。

このくらいで十分です。

大事なのは、「ルールを守らなくても世界はすぐ壊れない」と身体で知ることです。
頭で理解するだけでは変わりにくいですが、実際に少し違う行動をして、案外大丈夫だったと経験すると、古いルールの力は弱まっていきます。

自分を縛る正しさより、人生が前に進む考え方を選ぶ

生きづらさを減らす人は、適当に生きているわけではありません。

むしろ、自分の内側で何が起きているかをよく見ています。
そのうえで、「これは昔の自分には必要だった。でも今の自分にはもう重い」と判断して、少しずつ手放していきます。

完璧に変わる必要はありません。
ただ、毎回同じ苦しさに戻るなら、考え方の前提を疑った方が早いです。

あなたを苦しめているのは、能力不足ではなく、もう役目を終えたマイルールかもしれません。
それに気づけたなら、次にやることはひとつです。

今日、ひとつだけ違う選択をしてみること。

それだけでも、人生の流れはちゃんと変わり始めます。

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